【復刻版 さきたま新聞ブログ】一筋の飛行機雲

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2009年1月
北武蔵 冬の空
 年が明けて、石上寺の工事の模様を確かめに、カメラを持ってでかけました。まずは八木橋で開催中の大野百樹展に伺いました。大野先生の大作に圧倒され、励まされてから、ヌードエレベータからお寺の方を確認すると、大分屋根が高くなり、ブルーシートもはずされています。
 そこで、鎌倉陸橋へ回り、高みの見物としました。すると紺碧の空に、飛行機雲。ということは明日は雨でしょうか。このせりふは、この間も観た映画「傘」にもありましたが。
 予報では明日が霙ですね。ともかく、後ろを走る車のことは忘れて、空と工事に携わる大工さん達にしばしみとれていました。欅の裸木も凛として立っています。そして気がつくと、飛行機雲はうすぼんやりとかたちを消しつつありました。
 飛行機雲といえば、ユーミンの歌。なんとも切ない少年の心がうたわれた名曲です。昨日、友人のブログにもありましたが・・・ 飛行機雲に寄せて、いろんな事が浮かんできます。
 そして、今や、夜空には半月を過ぎ、膨らんできたお月様。大野先生の絵の中にあったさまざまな「月」を思い出しました。
 ふっとみると母屋の端、一番光にちかいきっさきの枝のところに、紅梅の蕾が一輪、ふっくらと。赤みを浴びて、精一杯にからだをふくらませていた。そういえば去年も同じアングルで写真を撮ったっけ。
 お天気の予報で雪だるまマークもでているが、すぐそこまで春が来ているかもしれないです。